店長日記

ウコギごはんは山形の春

 みなさんは「ウコギ」という植物をご存知でしょうか。山に行けば細い枝にもみじの葉をまとめてつけたような山ウコギ、北海道に行けばエゾウコギというものがありますが山形では山ウコギとは異なる姫ウコギというものがあって、桜の咲くころ(山形は今日は花見日和)に新芽が出て、その新芽を食すのです。
 ご飯が炊きあがる10分ほど前に刻んだウコギを釜の中に入れ、炊き上がったらよく混ぜて食べるのがウコギごはん、これはもう春の一瞬を切り取ったような鮮やかな緑がごはんの白に映え、ウコギ独特の春の香りがごはんの香りとともに漂ってくるのです。そのほかにおひたしにしたり、くるみと一緒に刻んで食べたり、ちょっと大きく硬くなりそうだったら、ウコギを刻んで味噌に混ぜ、アルミホイルに平ったく盛りオーブントースターで焦げ目がつくまで焼いて食したり、てんぷらにしたりと新茶のように春を楽しむおいしい新芽なのです。
 この新芽の下の部分には鋭い棘があって摘むのが大変、もともとは米沢藩上杉鷹山(ようざん)公が棘のあるウコギを垣根にして防衛するよう、またその葉を食用としても用いることからに推奨したため、米沢に根付き、山形県内に広まったと思われます。
 ウコギの上の夜露やウコギに降った雨のしずくを集めて飲めばそれはそれは身体に良いといわれるほどの民間療法だったとか。確かに今でも「ウコギ茶」なんていうものもありますし、これはほっとけないので苗を植えてみようと思ったらなんと600円だとか。脇からおじさんが「そんなのその辺の垣根から5・6本もらって砂に植えりゃあ挿し木になるべ」と言われて買う気がなくなってしまった。 4/22

 ウコギの新芽。下には鋭い棘で摘み取るときは結構刺さって痛いのです。

  • 2017.04.22
  • 17:05

大丈夫?

 あちこちから桜の便りが届いておりますが、山形は梅が咲きだし、つくしも顔を出し、赤い茎に真っ白の小さな小さな花をつけるタネツケバナが群落となって咲いています。
 今年の新入生にしても学力考査の試験をパスし、面接などに合格しサクラサクとなったわけですが、しいて言うなら、もっともっと本を読んで、話や文章の読解力を付けてほしいということと、「他に質問はありますか」と聞くとすべての新入生が「大丈夫です」と答えるのです。
 「大丈夫です」と答えられると昭和世代は大丈夫じゃないだろう!と言いたくなるわけですが、転んだりしたときに「お怪我はありませんか」「大丈夫です」というのならわかるのです。しかし「大丈夫」という言葉はすごく曖昧で「お気遣いは不要です」ということかと勘ぐってしまいたくなるので、はっきりYES・NOというようにしてくださいと話してから、しょっちゅう聞いていた「大丈夫」はなくなりました。
 これから実店舗で売場実習に入るのですが、お客様には「大丈夫ですか」と声をかけられる心配りのできるやさしい販売員になってほしい。 4月3日

 春真っ先に花をつけるタネツケバナ。遠くから見ると真っ白で雪が降ったように見える。

  • 2017.04.03
  • 13:48

気難しい変わり者

 山形の桜満開!! 16日は山形県内のほとんどの中学校の卒業式、17日は山形大学などの国公立大学の卒業式でした。
 中学校の卒業式は毎年16日ですが、これは公立高校の合格発表が17日のため、前日に卒業式を行うという考えでしょう。もし、不合格だったら卒業式はかわいそうということなのでしょうか。
 さて、卒業式にもってこいの花が、画像のような桜で「啓翁(けいおう)桜」という品種。正月の迎春用に出荷されるのですが、3月の卒業式にも用いられるのです。桜はある程度寒い時間を過ごさないと咲かない気難しいものなので12月に収穫しその後2~3週間にわたって加温すれば咲くものなのですが、正月用に出荷しないで2月下旬から加温すれば卒業式に合わせることができるのです。
 画像は当館の啓翁桜ですが咲いてから寒い玄関に置いていたらしばらく咲き続けていますし、色も加温を高くして咲かせたものより色が濃く感じられます。  3/18

 啓翁桜は染井吉野のように幹がなく、株立ちで何本も生える変わり者です。

  • 2017.03.18
  • 15:38

プレミアムフライデー

 一昨日は2月22日で「ニャンニャンニャン」と猫の日で、昨日は2月23日で「富士山」の日、今日2月24日はこれといった日ではなく、強いて言うなら毎月24日は削り節の日だそうで節が24なのでしょう。今日から始まる「プレミアムフライデー」もちろん当館は受け入れ側なので、世間が休みの日が忙しいので、働く側としてはこのような恩恵にはあてはまらないのですが。
 さて、それなら受け入れ態勢はというと、今日の新聞折り込みのチラシは19部、うち7部がプレミアムフライデーを表示していました。スーパーに洋服、大型家電店等。きっと多いだろうと思ったパチンコ店は1部ありましたがプレミアムフライデーの表記は無し。びっくりしたのが今朝の新聞、読売を例にとると第1面に3か所もスマイルマークの変形したような黄色のロゴがあって、さらに5ページ・6ページ・15ページ・16ページ・19ページ・20ページ・22ページ・25ページ・34ページと黄色のほぼ全面広告が(9ページ中8ページは下全3段が他の賛同企業?のコマーシャル)…関ジャニのみんなが楽しそうに旅行やパーティーに誘っています。これは休むしかない、金曜は昔の土曜のように今は死語の半ドンだあー!
 ところで、この広告主は「METI」聞いたこと無いなあ~ググってみたらMinistry of Economy, Trade and Industryで経済産業省だったのは驚き!こんなにたくさんの広告をだすんだ~。午後4時、当館にもプレミアムフライデーお客様が大勢いらっしゃってますでしょうか。フードコートに行ってみようっと。  2/24

 雪の間から芽を出した福寿草。ここまで大きくなったら降っても春の淡雪でしょう。

  • 2017.02.24
  • 16:15

新酒できました!

 新酒ができました!という告知が酒林(さかばやし)という杉の葉をまとめて球形にした飾り物で、酒蔵の軒先に吊るすものですが、杉の葉の色がどんどん退色していくわけで、その過程と同じように新酒がだんだん熟れてくるので熟成度合いがわかるという飾り物。
 真新しい酒林の画像は、日本海沿岸の庄内地方の鶴岡市大山にある「富士酒造」のもの。先日、大山を通りかかったときに撮ってきました。もちろん当館での富士酒造の芳醇でうまい酒を扱っていますが、中でも「ひとりよがり」は格別!個人的に大事な方へ贈り物にするなら№.1のお酒です。
 この酒蔵のお酒は栄光冨士という名前なので瓶を裏側から透かして読んでも栄光冨士で熊本の加藤清正公がルーツの酒蔵なのです。ご存じ清正公と言えば安土桃山から江戸にかけて活躍した武将ですが、その三男忠広公の時代に改易となり出羽庄内藩預かりとなったことから庄内鶴岡と清正公の関係ができて現在もその流れが連綿と続いているのです。
 また、こちらも清正公がルーツで、銘柄「大山」の加藤嘉八郎酒造は1872年創業、「出羽の雪」の度會本店は1592年、「羽前白梅」の羽根田酒造は1615年という古くからの酒蔵が現在は4軒あり、昔から鶴岡市大山地区は東北の灘と言われるほど、酒造りが盛んな地域となっています。  2/13

 2月11日は大山地区の新酒・酒蔵祭りが開かれました。一度は行ってみたい!

  • 2017.02.13
  • 16:04

あつみかぶ漬

 先日、お客様から「あつみカブのシャキシャキした甘酢漬を食べたいんだけど・・・」というご質問がありました。「あつみカブ」とは山形県鶴岡市の温海温泉より山側に入った地域の在来のカブで赤紫のカブです。
 七夕が終わった頃、切り開かれた山の斜面の草を刈って乾燥、お盆の頃に火をつけ焼き畑にしますが火が消えたら熱い地面にすぐ種まき。熱いうちに蒔いたほうが発芽率が上がること、火によって病害虫の防除となること、灰がミネラル分が豊富な肥料となること、種をまいたら棒などで地面をたたいて雨で種が流されないようにして2か月半、10月ごろから雪の降るころまで収穫されます。
 さて、お客様が食べたいシャキシャキのあつみカブ漬。収穫したものはあかむらさき色をしていますが、酢とかぶの色素が反応し、きれいなピンクに変わります。一度塩を振り重石をかけて赤かぶの水分を取ってしまいます。その後、酢と砂糖で2週間ほど漬け込み「ぱりぱり」「シャキシャキ」とした食感で香り高い甘酢漬ができるのです。冬の保存食として作られたあつみカブ漬は冷凍できないし季節商品でしたが、冷蔵保存の技術が進み、通年販売される漬物となっています。  2/5

 当館の赤かぶ漬。県内では10種を超える在来の赤かぶ品種がある。

  • 2017.02.05
  • 12:39

雪を眺むる尾花沢

 大寒真っただ中というのに山形は雨。この時期降るのは雪なのですが、それだけ暖かい大寒なんでしょうね。
 先日、日本三雪の一つ山形から車で1時間程の尾花沢市に行ってきました。山あいの徳良湖に白鳥や鴨等の冬鳥がたくさんいるはずなので雪山をバックに鳥の写真を撮りに行こうとしたのです…東北4大夏祭りの「山形花笠まつり」の花笠音頭に歌われる原曲はその徳良湖という灌漑用の池を作るときに重りを落として堤を固めるときに意気を合わせるために歌われたものといわれています。
 山形は晴れて道路も乾燥、山形空港を過ぎると道路はウエット、村山市を過ぎるとシャーベット状。脇道はザクザク。深いシャーベットは雪国の運転に慣れている私でも、まして4WDでない車で山道は危険と思い、残念ながら目的を果たさずに戻ってきました。翌日、当館に尾花沢の取引先が来たので「昨日はかくかくしかじか」という話をしたら、「それは懸命!行かなくてよかった。行ったら戻ってこられなかったかも!」なんて半分大げさだろうと聞いていたのですが、「昨日は当社の車もザクザクのシャーベットで路肩の雪に突っ込みまして、幸い怪我は無かったですが…」 花笠音頭は ♪花の山形 もみじの天童 雪を眺むる尾花沢 なのです。 今はこの奥にある木造3層の旅館街、大正ロマン銀山温泉は春節のインバウンドでいっぱいらしい。1/30

 路肩はダンプと同じぐらい高く雪を積み重ね、車道、歩道に崩れないかと心配。

  • 2017.01.30
  • 13:34

酒がまわる

 学生の頃から飲んでいるサントリーの角。アサヒのエクストラコールドのようにキンキンに冷やして凍る一歩手前ぐらいでハイボールにしたら旨いだろうと大寒の大雪の山形で角とソーダを雪に中に2日ほどほうり投げておきました。
 かちんこちんと凍ってしまうのではと思ったのですが最低気温マイナス3度くらいでは凍ることもないようで、ただいつもより冷たいかという程度で期待した結果は得られませんでした。ウイスキーや炭酸水が凍るのは何度位なのでしょうか。楽しみにした割にはリサーチ不足でしたが、今日は酒がまわるのです。というのは
 昨日今日と合わせて15cmくらい積雪が増え30cmは越えたはず。自宅の前の道路は大型の除雪機が掃いた雪で道路脇が20cmほどの高さにかたい雪が積み上げられ、車が入れない状態でその雪をどけるのに30分もかかってしまいました。新雪ならそう時間もかからないのですが、車やバス、トラックに踏み固められた雪を削るようにして除雪機が道路わきに寄せるのでモルタル壁の破片を今なら数十cm積み上げたような感じになるのです。
 仕事帰りに家に入れないもどかしさ、力仕事も大変なのですが、朝、出口もきれいに除雪して、さあ出かけるぞと思った所へ大型除雪機グレーダーが来て道路の雪を無情にも路肩へ掃いていくのです。きれいにしたばかりなのに、それも出がけに!なんで今!せめて出て行ってから除雪してくれないかなあと恨みたくなる日が続いています。1/24

  圧雪路面と歩道の方に積み上げられた除雪された雪

  • 2017.01.24
  • 23:12

冬の憂鬱

 大雪やなだれ、電線等への着雪、低温に注意という予報がある山形、朝から鉛色の厚い雲に覆われ細かい雪が絶え間なく降ってきています。車もライトをつけて走っているような暗い空です。
 山形市の積雪は4cmで大蔵村の肘折温泉では24時間の降雪量が78㎝だったとか。積雪量は196㎝になったとニュースで報じられていました。今日中に2mを超えるのでは・・・白と黒の墨絵のような景色がこれからしばらく続くのかと思うと憂鬱ですが、その最たるものが出勤なのです。
 車の屋根やフロントガラスに積もった雪や霜を払い、地面の雪を傍らに退け、出発したかと思えば道路は圧雪で凸凹、30分の通勤が1時間以上。7時半に出るところを6時45分に出なければ8時に会社に着けない。そんな日がこれから続くのです。
 道路の除雪は自治体や道路により違うのですがおおむね10㎝以上の新雪が積もったら除雪車が出動することになっており、気温の低い日は積もった雪が踏み固められてガタガタと乗り心地の悪いこと、スリップするのでスピードを出せないどころか、凍結しているとブレーキが利かずスローダウン、歩いたほうが早い!なんだかんだで2.5倍ほどの時間を要してしまうので憂鬱なのですが、山形周辺は積もっても20㎝ほど、県内の他の地域なら1mも積もって屋根の雪下ろしをしなければならずこれまた大変なのです。  1/12

 正午ごろの暗い景色、憂鬱な季節だけど、それなりに美しい。

  • 2017.01.12
  • 15:31

麩(ふ)のだんご木

 昔からの小正月の行事に「だんご木」というものがあります。米の粉を紅白のだんご状にして繭玉に見立て、水木という木肌が滑らかであかっぽい木の枝に刺して、鯛や小判の形をした「ふなせんべい」なるものを吊るし、その枝を座敷に飾るのですが、当館売場には飴のだんご木、麩(ふ)のだんご木が飾られました。
 もともとは、カイコが育って良い繭がたくさんとれますようにという養蚕のお祈りだったのでしょう。それが、山形では麩の製造者が多く「小町麩」「白玉麩」などを使っただんご木が登場したということなのです。 米作が盛んになる前、山形周辺は小麦の産地だったのか、昔ながらの製麺や製麩の業者がたくさんあって今に至っているので、山形の製麩組合が麩のだんご木を作ったのです。
 秋の豊作を祈り、おせち料理の中に少し甘みを付けた水引状の紅白の餅花が入ったり、柳の枝に紅白の餅を刺した餅花を戸外に飾るものは全国各地でみられるでしょうが、山形を含む東日本各地では養蚕の意味合いが強く、暗い雪空が続く山形の座敷ではそこだけパッと明るくなるような、うれしい飾り物なのです。 1/9

  製麩組合が作った麩のだんご木。山形独特の「やきふ」も付いている。

  • 2017.01.09
  • 12:57

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