店長日記

おとしや

 先日、鶴岡のスーパーに寄ったら「こめいり」なるものがありました。これは大黒様のお歳夜という行事があり二股に分かれた大根、豆、お神酒などと、豆ごはんや黒豆と大根のなます、豆腐の田楽に納豆汁という豆を使った料理とハタハタの田楽を大黒様にお供えするのが12月9日なのです。
 豆はまめで達者で暮らせるよう、たくさん実る豆のように子孫繁栄、ハタハタも卵をたくさん持っているので子孫繁栄を意味し、庄内では田の神、台所の神の大黒様に感謝する日なのです。
 歳夜と言うくらいなので大晦日ということですが、12月に入るといろんな神様のお歳夜があるようです。12月3日と5日は恵比須様の日で白いご飯と煮物、9日が大黒様、12日は山の神で餅、17日は観音様で鶴岡市の観音堂ではだるま市が開かれ、この時のお菓子、切山椒が売られます。一度食べたら、次の年また食べたくなり、これがないと年末が来ないような気がしてなりません。
 大黒様のお歳夜は子供にはポン菓子のような「こめいり」がなんといっても楽しみなもので、豆炒りだったのでしょうが、庄内は米どころ、田の神に感謝し、固くない子供でも美味しく食べられる「こめいり」となったのかもしれません。このような風習や「こめいり」は地元だけのもので、内陸地方の山形などは大黒様のお歳夜自体が知られていないのです。12/6

 鶴岡名物「からからせんべい」の宇佐美煎餅店の黒糖の大黒こめいり

  • 2018.12.06
  • 19:31

花食い!2

 前回、菊の花を食べる山形県民という話題をお届けいたしました。山形の代表的な漬物に「おみ漬」という昔ながらのお漬物があります。ずーっと昔、北前船の交易が盛んだったころ山形では紅花の生産が盛んにおこなわれていました。
その紅花交易のために近江の商人が山形を拠点として活躍したのです。冬に積雪する山形でミネラルを取るため漬物が漬けられ、在来にあった「青菜(せいさいと言います)」というからし菜の一種が食べられていました。それをベースに青菜を刻み、しその実やダイコン、ニンジンを刻んだものを一緒に漬けて冬の保存食にしたのですが、近江商人が漬けたので近江漬がおみ漬となりました。そのおみ漬は今、旬を迎えますがその中にも菊の花が入ります。
 食用の菊の花といえば紫の「もってのほか」や黄色の「寿」や「岩月」なんていうものもあります。ただ、友人のお父さん(今は亡くなりましたが)が菊花展に出展するカリスマ的存在で、市の菊花会の会長などを歴任し総理大臣賞や文部大臣賞、県知事賞などの賞を受賞していました。友人宅に遊びに行くと帰りに「渡辺君、菊食べないか」「はあ、ごちそうさまです」なんて言うと大変なものをいただくことに!
 「この前の菊花展の花、帰ってってきたからこれ持ってて」というのです「こっちが文部大臣賞で白いのが県知事賞」なんて金色の賞の札がまぶしく光っている茎から頭の花だけとってスーパーの袋に入れてくださるのです。「これは普通の菊(食用菊)と違ってふかふかと柔らかいんだよ」というのです。ふかふかと言ったらパンケーキみたいな食感?実際、お浸しで食べてみたらこれは今までにない食感で確かにしゃきしゃきではなくふかふかだ!まさか観賞用が食べられるとは思ってなかった。あれから20年、残念ながらその後、食べたことがないけど山形県民は花食いには相当貪欲なのかもしれません。 11/9

 これも南陽菊まつりのお知らせに当館前に飾られた菊花

花食い!

 早朝の気温は7~8度の山形、朝カーテンを開けるとガラスに水滴がつくような季節となりました。山形の平地でも紅葉が進んで、山寺や天童市の運動公園はライトアップされ、とてもきれいな晩秋の夜です。
 山形県内で菊の花を市町村の花にしているのは南陽市、上山市、西川町で菊人形や菊花展などの催しが盛んにおこなわれていますが、この市町の他でも大小さまざま菊花展が催されています。
 さて、山形で菊といえば「もってのほか」という鮮やかな赤紫の品種ですがこの菊は観賞用ではなく食用!花のガクから花びらだけとって軽く水洗いし、沸騰したお湯にさっと通し、色褪せないように水に取り、水けを絞っておひたしに。これに醤油で味を付けた「なめこ」をかけたらもう最高!晩秋の山形の香りが口の中いっぱいに広がり日本酒の進むこと進むこと。
 もっとも、私は「もってのほか」の酢の物が一番おいしいと思っています。水けを絞った菊に甘酢をかけて5分も置けば赤紫の色も鮮やかな菊花の酢の物ができるのです。これもまた酒が進むのです。花を食べるのは山形の食文化。そういえばバラの花のチップや紅花のうどん、漬物には菊や紅花を入れるよなあ~ 11/8

 南陽菊まつりのお知らせに当館前に飾られた玉のような菊

  • 2018.11.08
  • 14:28

おいしいぶどうはどれ?

 東京から山形新幹線「つばさ」に乗って米沢、赤湯を過ぎると登りのきつい勾配となります。置賜盆地の盆の底から縁に上がろうとしている「つばさ」の窓からは山肌が白く輝く物体が見えてきます。それもたくさん。「何なんだろう?」と初めて山形に来た人は思うでしょう。ぶどうのビニールハウスなのです。
 今年の夏は猛暑続きで枝にぶら下がったまま干しブドウになっていたなんて言う画像もありました。9月になったら猛暑と水不足を経験したピオーネやシャインマスカットがことのほか甘くできたようです。ピオーネもシャインマスカットも粒はさくらんぼより遥かに大きく、甲乙つけがたいのですがフルーツショップのミエぼんと話していたらシャインマスカットがダントツで売れるとか、「ピオーネもぶどうの風味豊かで甘くおいしんだけど、皮をむく分、損してる。皮ごと食べられるシャインマスカットがいいんだ」って。
 「ぶどうは指でつまんで食べるからおいしいんじゃないか。だだちゃ豆だって指ではじかないで鞘から出した枝豆なんてビールのつまみにはホント味気ない。」私はピオーネどころか、黒いぶどうのキャンベルスという100年以上も前に日本に持ち込まれた昔ながらの、山形弁で「カメ」と言われたぶどうが好きで食べたい食べたいと思ってもブドウ産地山形でもなかなか手に入らないのです。
 価格はピオーネの10分の1程度なので、それこそ値の張るシャインマスカットやピオーネに植え替えられてしまった絶滅危惧種のようなぶどう。これの完熟したものなんかホントに美味しいんだけどなあ。秋はまだまだ始まったばかり、積極的に探してみよう―っと。  9/10

 シャインマスカットもピオーネも今からが旬!

  • 2018.09.09
  • 12:07

ビジュアル系演歌「最上川司さん」がやってきた!

 先日、あのビジュアル系演歌歌手最上川司(つかさ)さんが来店されました。赤にキンキラキンの衣装も素敵ですが、今回は夏らしく青、涼しい感じでいいですね。
 最上川司さんといえばビジュアル系ロックバンドTHE MICRO HEAD 4N'Sのドラムを担当しています。山形県河北町出身で町の東には日本3大急流の最上川(もがみがわ)が流れていますので演歌歌手としての名前も最上川と付けたのでしょう。
 デビュ‐曲は「まつぽいよ」という曲で山形弁で「まぶしいよ」の意味なのです。そして今回は「司の冷たい肉そば音頭」を発売します。県外の人からは、なんだその「冷たい肉そば」というものは?と、ご質問を受けることが必至ですが、これはやはり河北町谷地地区にに伝わる名物のお蕎麦なのです。かけそばをイメージしていただき、そのつゆが冷えていて、そばの上にはタレで煮込んだ親鶏肉のスライスがのっています。
 山形は盆地のため、ましてや河北町は山形盆地の真ん中で猛暑が続きますので、冷たい肉そばは暑い夏をおいしく過ごす必須のアイテムとなっています。タンパク質も塩分もおいしくとれる食べ物。同様に夏のおいしいものには山形名物冷たいラーメンや山形のだしなども外すことができません。 7/31

 司の冷たい肉そば音頭は8月1日リリース、今の季節にタイムリーな曲!

  • 2018.07.31
  • 11:13

ぐっと山形にくまモンがやってきた!

 この前の土曜日、当「ぐっと山形」に熊本県営業部長「くまモン」がやってきました。熊本県では知事、副知事に次ぐ3番目にえらい地位らしい。それでもほんとにすごくサービス旺盛な営業部長さんで、どっかの会社のえらーいオーラぶりぶりの営業部長さんとは異なりますねえ。「本日お世話になります。よろしくお願いいたします。」とご挨拶の致しましたところ、名刺交換はくまモン営業部長から渡していただきました。
 くまモンとあそぼう!という題名で午前と午後の2回、20分ほどのショー、会場に集まってくれた老若男女、本当に小さな子供さんからおじいちゃんおばあちゃん、外国の方も大笑い、大喜び!あっという間の楽しい時間でした。一番印象深かったのは熊本の復興にたくさんの応援をいただき感謝いたしますと、深々と真顔(あの顔も真顔に感じられた)でお辞儀をしていたところ。
 くまモン体操の「くまもとサプライズ」はしばらく頭から離れず、車に乗っても、夜中に起きても♪九州のおへそ くまもーと とでてきてしまいます。ショーの最後には山形には、なかなか来る機会が少ないからと山形のお友達とくまモンの集合写真撮影、もちろんSNSやウェブで公開しますから載ってもよろしい方だけお集まりくださいのアテンドのお姉さんの声。
 くまモングッズや熊本県の物産販売でもお客様から囲まれて大盛況の楽しい一日でした。今回は熊本復興のための催しでしたので物産品売上の収益は熊本県に寄付いたします。 7/26

  みんなが笑顔になったくまモンとあそぼう!の後の集合写真

  • 2018.07.26
  • 12:39

半夏生一つ咲き 2

 紅花は春に植えられ半夏生のころより花摘みが行われます。加工し干された紅花は「紅一匁(もんめ)金一匁」と言われ、山形では北前船交易で紅花商人が莫大な利益を得、豪商となったところがいくつもあって、京より取り寄せた享保雛古今雛などの美術的にも優れたひな人形が今も飾られます。松尾芭蕉は「行く末は誰(た)が肌ふれむ紅の花」と前出の紅花の句と2つ詠んでいますが、紅花は画像のように葉や萼に鋭いとげがあり朝露でぬれたとげが柔らかい早朝に摘まなければなりません。摘むのは農家の女性たちですが、紅花を加工し乾燥させたものは「紅一匁(もんめ)金一匁」と言われ、花摘みの女性も紅などつけたことがなかったと言われています。また、それだけ高価な紅花は京に運ばれても相当裕福な家の人でなければ紅花の口紅や頬紅はつけることができなかったようです。
 松尾芭蕉が山寺へ訪れた時、天童近辺は紅花がたくさん咲いていた季節で、黄色い光景が広がっていたことに感動し、紅花の句が2つも作ったのでしょう。山形には民謡の紅花摘み歌というものがあり
  千歳山からなあ
  紅花(こうか)のたねまいたよ
  それで山形花だらけ♪ さーさ つましゃれ つましゃれ
という歌のとおり、昔は山形市もたくさん栽培されていたのですが、化学染料が普及し紅花生産は衰退してしまいました。今ではその歴史と文化を受け継ぐよう栽培が推奨され、工芸品や食品用に利用されるようになり、紅花を活用した観光も盛んです。県内各地で紅花祭りが7月に開かれます。 6/23

 鋭いとげがたくさんあるので朝露で濡れた柔らかいうちに花を摘む

  • 2018.06.23
  • 11:28

半夏生一つ咲き

  今日は夏至、一年で一番昼が長い日です。なんてことを言っていたら「昼の休憩も長いと良いんだけど」と言っている奴がいました。「しっかり1時間とってるじゃないか」「それでも昼ご飯の後は眠くって」そこへ年かさのおじさんが入ってきて「俺なんか朝3時には目が覚めるし!」なんて威張ってますが年を取ると8時間睡眠なんかいらないらしい。「6時間も寝たら充分」なんて言ってます。60代も後半なら眠らなくてもよくなるのかなあ。そういえば昔、入院した時、80代もおじいさんは3時ごろからごそごそと動き出し、3時半にはせんべいをかじっていたなあ。今のように個室の病室が少ない時代だったので結構みんな迷惑してました。
 さて、かなり話題がそれてしまいましたが、紅花は山形の県花でもあります。芭蕉は奥の細道で紅花の句を2つ詠んでいます「まゆはきを俤(おもかげ)にして紅粉(べに)の花」天童市にはその句碑もあります。まゆはきとは化粧道具でおしろいを塗った後に眉を掃く刷毛に形が似ていることからといわれていますが、山形周辺で生産された紅花は加工され北前船の交易を通じて京へ運ばれました。
 紅花は「半夏生一つ咲き」と言われ夏至から11日目が半夏生という季節を表す七十二候の一つの7月2日頃に一輪だけだけ咲いているという昔からの言葉がありますが、今年は例年より11日早いということですね。 6/21
  今年はさくらんぼも早かったけど紅花も早い、夏も秋も早いのかなあ。

  • 2018.06.21
  • 13:44

山法師

 今、山道をドライブすると谷筋に白い花をつけた「ヤマボウシ」という花を見かけます。「山法師」と漢字で表されますが一つの花が10㎝程、4枚のアイボリーの花をつけます。花といっても花びらではなく総苞片というもの。花そのものは総苞片に包まれた緑色っぽい丸い1㎝に満たない花。その花が坊主頭で白い総苞片は頭巾に見立てられ、比叡山の法師のようだからと付いた名前らしい。
 茶の湯の茶花として扱われる風情のある花です。先日、福島の奥会津、金山町の炭酸水を飲んでみたくて行ってきました。当館の東北のお土産コーナーでも扱っていた大塩の炭酸水ですが、炭酸水が湧く井戸から直接飲んでみたかったのです。冷たくて、微炭酸で美味!金山町から只見町へそして六十里越という冬は通行止となる国道を通り新潟県に抜けたのですが、谷あいに白く咲くヤマボウシが印象的。
 山形では梅雨に入る前の青空に、白が映える花ですが、公園や街路樹としても用いられます。下の画像は当館脇の道路の街路樹。今は白い花、9月は親指の爪くらいの大きさで赤い実がなり、10月下旬には紅葉が楽しめます。 6/14

 雪が降ったように咲きました。山法師という東根産の日本酒はおいしく人気!

  • 2018.06.14
  • 13:07

アカシヤのはちみつ

 アカシヤの雨にうたれて
 このまま死んでしまいたい
 夜があげる日が昇る
 朝の光のその中で・・・   という「アカシヤの雨がやむとき」という曲がありました。
小学校にも入っていない頃の歌を何で知ってるのかと思うのですが、子供ながらに西田佐知子という歌手はきれいなお姉さんだなあと思っていて、それが俳優関口宏さんと結婚するってということで残念な思いをしたファンの一人でした。
この曲は60年安保のテーマソングのように扱われたということですがそんなこと言われても何のことやら?世代ではあります。ただ、この歌はたくさんの歌手にカバーされているのでよく覚えているのでしょう。「巴里に死す」という小説が作詞の土台となっているらしく、パリなら黄色のミモザだろうと思ったのですが、調べたら今を盛りと咲くニセアカシアを歌っているとか。
前置きが長くなりましたが、山形では今アカシヤがまっさかり!
アカシヤは花を房ごと天ぷらにしたりもしますが、花の蜜の量も多く、甘い天ぷらにもなります。その蜂蜜は山形産ハチミツの中でも、トチ蜜と並ぶおいしくて爽やかなハチミツとなります。 5/22
  ミツバチも今は書き入れ時でしょう。

  • 2018.05.22
  • 14:10

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