店長日記

ほし柿のむかしばなし

 むかし、昔、出羽の国、蔵王の山のふもとの関根という村に川口九右衛門という大きな庄屋さんがあったそうな。
 柿も真っ赤になって熟柿となるころ、空を見上げていた庄屋さん「そろそろ雪が降ってくる季節になったなあ」1羽の烏が木に止まって赤いものをうまそうに食べてその種を下に落とした。それを見ていた庄屋さんはその種を拾ってこれは何の種だろうと大事に取って置いたそうな。
 雪が消えて春になり種を植えたら柿の木が生えてきた。「早く大きくなれ、早く大きくなれ」と願って「今年は実を付けない」、「今年もダメだった」と、ようやく8年目にきれいな紅色の実がなったので一口食べたら「うわー渋い!これは渋柿だ!こんな渋柿ならいらないなぁ」「いや待てよ。これを干したらうまい干し柿になるべか?」と考えたそうな。
 皮をむいて丁寧に小春日和の陽の中でゆっくりと干したら、なんと橙色のきれいなあまーい干し柿になったそうな。かみのやまのお城へ行って殿様に食べてもらわなければ…「殿様殿様、烏が落とした種を植えて干し柿を作ったら見たこともないほどきれいで甘くてうまい干し柿になったからどうか食ってみてください」と、「どーれ、烏が落とした柿とは面白そうだ」と言って殿様は一つ食べてみた。「ほう!これはうまい、赤くてきれいで、柔らかい、このうまさは格別じゃ、九右衛門あっぱれあっぱれ!」「喜んでもらえてよかったよかった」お城の家老が「九右衛門、この柿、殊の外うまいので紅柿と名付けるが良い」ということで紅柿になったらしい。
 それから300年、上山名物となった紅柿を使ったおいしい蔵王の紅ほし柿が今年もやっと出来ました。 12/8

 毎年紅ほし柿を待っているお客様がたくさんいらっしゃるので早く連絡しないと。

  • 2019.12.08
  • 13:48

庄内ピンク

 11月ごろから花のお店や産直でよく見かけるのが「ストック」ヨーロッパの南の地域や北アフリカには自生しているらしい。香りが良くて淡い色彩の花が人気を呼んでいます。ストックは英語で STOCK 茎がしっかりとして幹のようにシャキッと立っているからついた名前だとか。
 以前は仏壇に供える花と思っていましたが、だんだんパステルカラーの花の色が増えてきました。「愛の絆」「豊かな愛」「愛の結合」「求愛」「永遠の恋」なんて言う花言葉や淡い花の色、良い香りなどからブライダルフラワーとしての人気も右肩上がりだそうです。
 ストックというと冬も温暖な房総半島の花畑で咲いているようなイメージですが、なんと雪の降る山形が千葉県に続き生産量全国2位。生産地は庄内地方の鶴岡市、庄内町、酒田市のほか山形市周辺でも栽培されているのです。なぜ栽培が盛んになったかというと、愛称が「庄内ピンク」という「初桜」という品種のストックが各地の花市場で大好評。以来いろんな品種が開発され山形が一大産地となったのです。でも生産者がだんだん高齢化、この先、生産量増えるのかなあ。 12/5

 山形ではハウス栽培のストック、今は産直にもたくさん並んでいます。1束300円位から。

  • 2019.12.05
  • 13:28

沢庵漬け最盛期

 大根足ならぬ細腕のような庄内の砂丘大根の話題を11月の初旬ごろに記しましたが、その大根が砂丘の風に吹かれて縦皺が入り丁度良いしなしなの干し大根となりました。
 この大根は沢庵になるのです。ぬかとザラメ、昆布や鷹の爪、黄色に色付けするために山形では最上紅花の干した花弁を入れて漬け込みますが、その庄内砂丘干し大根が店頭に並ぶようになりました。約10本ほどで1200~1300円ほど。
 山形の隣、上山市で沢庵禅師供養祭と沢庵の漬けこみ式が行われます。今年は11月24日に行われました。というのは京都大覚寺の僧、沢庵禅師が上山に流罪にされた時、上山藩主が沢庵禅師を丁重に扱い、庵を建てたり近郊の人も沢庵禅師を慕って野菜を持ってきたりで、大根がたくさんになったので干して漬けた的なことからたくあん漬けが出来た(諸説あるようですが)ということです。
 今はその手法通り山形県漬物組合主催の漬け込み式が行われるのです。しかしこの沢庵、実食すればかなりしょっぱい!
 干し大根を見て皺のより具合・色などのほか、触ってみればその良しあしがわかるようになり、食べる時の歯触りや味までわかってしまうという名人の域まで達している山形のお母さんたちがなんと多いことか。さすがに手前たくあん漬けがいっぱいあるわけだ!韓国のオモニのキムチも山形のお母さん沢庵もお母さん達には敬服です。 12/1

 昔はビニール袋やビニール紐ではなく縄だったのかも。この結び方は持ちやすい。

  • 2019.12.01
  • 16:18

小型車両系(整地・運搬・積込み)

 建設機械の中にホイールローダーという無限軌道(キャタピラー)ではなくタイヤで動くブルドーザーのような機械があります。早くも当館駐車場の除雪のためのミニホイールローダーという通常のホイールローダーより小さい小回りの利く無骨な機械が今年も運ばれてきました。「あーあもう除雪する季節かぁー」と重ーい気持ちとなります。
 このミニホイールローダーを運転するには車の運転免許証のほかに「小型車両系(整地・運搬・積込み)の運転の業務に係る特別教育終了証」というものを一緒に携帯し操作しなければならないのです。当館は元日とメンテナンスのため春先に休館日がある他は、各自が休日を取得しなければならないため、何人も重なってしまいます。また出張でいないなんてこともあるため、みんなが社内にいるわけではないので、そうなっても大丈夫、いつでも駐車場の除雪に出動できるよう男性社員はみんな特別教育を受け修了証を持っているのです。今年も2名の新入社員が特別教育を受けに行ってきました。
 運転はそれほど難しいものではないのですが…前進はいい、でも同じ距離を後ろに進む必要があるため、1時間も運転していると後方確認で首が痛い、何より車酔いの症状が出るのが難点。春近くになれば慣れてくるのですが…。東北地方の観光施設の人たちとそんな話をしていたら「山形はまだいいよ。うちんとこなんか朝、除雪したと思ったら30分でまた積もる、除雪したらまた積もるで晩までその繰り返し、除雪のため出勤しているみたいだ。それがほぼ毎日。何カ月続くかな。」と八幡平の同業者が言ってたっけ。それに比べれば朝に1~2時間ぐらいで終わってしまうので良しとしなければならないのでしょうが、これから来る雪を降らす鈍色の雲に覆われる季節が嫌ですねぇ。 11/28

 500台の駐車場をこれ2台では時間がかかるのです。

  • 2019.11.28
  • 12:23

いも・芋・サツマイモ

 寒いなあ~「向寒のみぎり皆様には」なんていう時候挨拶が山形ケンミンや積雪地帯に住む人にはありがたくいないのです。北風に枯れ葉がカサカサと音を立てながら地面を漂っていますが、こんな時、「石―焼きーいも、おいも、栗よりおいしい十三里半」なんて言う声を聞くとあったかくってホッカホカ、思わず買いたくなってしまいます。
 今年入社のひよりさんに
「焼きいも売りの十三里半て意味わかる?」って聞いたら
「分からない」というのです。
「石焼いもは栗よりうまいって言ってるんで9里と4里を足せば13里だけどその上をいかないといけない訳だから半里を付けて十三里半となったんだ」
「里って何ですか」
「1里塚の里だよ」
「ああその里ですか。っていうことは1里は4キロだからだいたい52キロで…」なんか話がややこしくなってきた。

 今日から当館の玄関前のフルーツショップでは焼き芋を焼きだしました。「サツマイモ」を蒸したり茹でたりしてから石焼窯の中に入れるところがあります。これだと時間短縮になるのですが「生のいも」を石焼窯に入れ、じっくりと焼く焼き方をした「いも」にはおいしさでかないません。「サツマイモ」も掘ったばかりより温度、湿度を整えて熟成させた「いも」にはかないません。3か月、4カ月熟成した方が絶対美味しい。山形は「サツマイモ」の生産はごくわずか。茨城の「いも」がたくさんきますが、今年は台風の影響か「サツマイモ」がかなり高いらしい。そういえばここ数年、鹿吉という「サツマイモ」見てないなあ、美味しかったので引く手あまたで山形まで来なくなったのかなあ。 11/23

 生のいもを焼くと、表面に蜜が出て素手で触るとやけどしてしまうほどぺたぺた。

  • 2019.11.23
  • 12:59

おいしい庄内海岸

 今は「クラゲ」で有名となった加茂水族館(クラゲドリーム館)の南にある岩場、庄内空港から飛行機が飛び立ち、空と海の青、羽田行きのANA機の青、冠雪した鳥海山の白と青、加茂水族館の建物の白の写真が撮れる絶好のポイントです。夏は岩場で磯遊びができ、イソギンチャクやハゼ、カニなどがたくさんいて、大人でも面白いところ。この岩場にコンクリートで固めた少し傾斜を付けたような台があります。これは日本海の岩ノリの収穫を行うもので横15m縦10mほどの広さ。冬の風雪厳しい中、荒波にもまれた岩ノリを着生させ剥ぎ取って収穫する場所です。
 今はまだ静かな日本海ですが、これから季節が進み西高東低の典型的な冬型の気圧配置となれば、コンクリートの台も荒波で洗われる危険な岩場となります。それでも庄内のおばさんたちは危険を顧みず手作業でノリの収穫を行うのです。この岩ノリ、「どんがら汁」という庄内の鱈汁のトッピングしなければならないもの。これが入って初めて「どんがら汁」といえるものとなります。伝統の食を守る山形の食文化を受け継ぐのもなかなか大変です。ちなみに山形空港の愛称は「おいしい山形空港」、庄内空港は「おいしい庄内空港」で機内アナウンスでも「おいしい」が必ず入ります。 11/21

 これが岩ノリを着生させ、収穫するコンクリートの台となります。

  • 2019.11.21
  • 17:20

砂丘の細腕

 阿部公房の作品に「砂の女」という小説がありますがその小説は庄内砂丘の中の酒田市浜中が舞台。砂丘といっても今は延々と続く松林の中に畑が点在しているのです。松を植林する前は小説のように畑も家も飲み込んでしまうようなとても大きな砂丘だったらしい。それが300年ほど前から植林が始まり砂の害が減少して今は庄内砂丘メロンなどの農作物が取れる地域となったのです。
 大根といえば大根役者。演技が下手で素人と大根の白をかけての大根役者や、大根の料理を食べても食あたりしないから当たらない役者を大根役者というなんて言う説があります。また大根足なんていう表現もありますが、庄内砂丘の大根なんていうものは実に細い。一般的な概念のふくらはぎの太い脚との表現はあたらず、細い女性の腕先ほどもないと思います。
 それはさておき、その細い大根が収穫され干されています。画像の干し方は「はさがけ」といわれるもので大根の葉の部分を2本対で結び竿を挟んで掛けていくスタイル。竿といっても今は鉄パイプ。1週間程、太陽と松林を吹き抜ける風に晒せば、良い縦じわの「しなしな」大根ができるのです。これを10本くらいまとめて強固でなかなか破れないビニール袋に入れ販売されます。庄内はもちろん山形でも八百屋の店頭に並び、初冬の風物詩となっています。
 この大根、たくあん漬の大根となるのです。ぬかと塩、少量のザラメ、昆布、鷹の爪を入れ、山形では色付けに最上紅花の乾燥花びらや柿の皮を入れたりして漬け込み、各家庭、手前味噌ならぬ手前たくあんなるものが寒の頃から食べられます。昔の大家族ならたくあん漬は貴重な食品で雪に閉ざされる地方のミネラル補給として重要なものでしたが、核家族どころか単身家庭も増え、ましてやパン食、シリアルと、たくあんを漬けるなんていう伝統の食文化は崩れつつ、毎年漬ける楽しみ・食べる楽しみの私なんかまもなく天然記念物扱いされるのではと考えるようになりました。11/15

 内砂丘大根は首都圏や関西圏まで出荷されるのか、地元限定なのか…

  • 2019.11.15
  • 22:08

女神のぐるぐる巻き

 山形から月山花笠ライン(国道112号線)を通り、山形自動車道湯殿山I.Cに入らずに1㎞程過ぎたところに112号線のパーキングエリアがあります。月山ダムの「あさひ月山湖」の湖畔というダム湖を見下ろす高台にあるトイレと自販機、駐車スペースだけのパーキングエリアですが、展望台となっていてここに田沢湖の「たつ子姫像」のように金色にまばゆい「月の女神像」があります。セーラームーンの月野うさぎ風ではありません。三日月の上に立つ金色の女神。月山の中腹ということで月山をイメージして地元の有志が集まり地元鶴岡の彫刻家が作ったものですが、天気のいい日にはキラキラ輝き、月夜にはまわりの山の稜線が月にくっきりと浮かび、湖面のさざ波が銀色に輝いて月の女神像は金の光を放ち、それはそれは幻想的な光景が広がるのです。
 我が家からここまで1時間20分ほど、犬を連れて庄内に行くことが多いので、車の中のゲージに監禁されてはかわいそう、ここでひと休み、歩いたり走ったり、湖面近くまで行ったりしているのですが、お昼に大型トラックが2台くらい止まるぐらいでいつも貸切状態。「この景色もったいないなあ」と思いながら利用してます。
 先日、このパーキングへ行ったら月の女神像はミイラ状態、毛布でぐるぐる巻きにされていました。月山の厳しい風雪は女神の肌に悪い!このパーキングは冬期は閉鎖されてしまうので、一足先に冬眠をさせられたようです。来年のGWごろにはまた輝いて立っていることでしょう。 11/9

 夏の月の女神、月山を向いて颯爽と立っています。

 ぐるぐる巻きの女神 冬の厳しさかわかります。それにしても毛布がカラフルですねぇ。

  • 2019.11.09
  • 10:39

冠雪しました

 山形周辺の高い山が冠雪しました。蔵王、月山、鳥海山、朝日岳などいろいろ。
 昨日は庄内空港に行ったので初冠雪をした月山を見ることが出来ました。富士山は静岡からでも神奈川、山梨からも円錐形のきれいな形ですが、山形側から見るアスピーテ状のなだらかな月山も庄内側から見れば男性的な急峻な山に見えるのが特徴です。山形側で月山を見た県外にお客様が鶴岡から見れば険しそうな山容が月山だといわれても信じられないのでは。
 東海道中膝栗毛などで「伊勢参り」というのは昔から知られていますが、出羽三山の「東の奥参り」というのもあって、昔はかなり参詣が盛ん、山形ではその土産にする特産品も開発されたものが今は伝統のものとなっているのも多数。
 出羽三山の羽黒山、月山、湯殿山は東日本各地から15歳になった男子はこの修験の山に登らなければ一人前の男として見られなかったという地域もあるようです。確かに月山と彫られた石碑を他県の神社でも目にすることがあるので信仰の対象となっていたんですね。これは羽黒山で現在の幸福を祈り、月山で死後苦痛や苦悩がない安寧を願い、湯殿山で生まれ変わるという現在、過去、未来を祈願する山となっていたので全国各地に信仰が広がったのでしょう。
 今では、信仰ばかりではなく、観光の面でも大きく、羽黒山参道の杉並木はミシュランガイドの★★★ランク。2446段といわれる参道の石段ですが、何度行っても途中で数がわからなくなるほど長い、つらい、半端ない!のです。インバウンドの皆さん汗かきながら頑張って登ってますよ。
 9月15日で月山神社は冬期に入り閉山となります。来年は庄内側から登って参拝したいと思います。険しく見えても山形側から登るよりずっと楽なので… 11/8

 希望の印、月山葉山♪という歌いだしが小学校の校歌だった。

  • 2019.11.08
  • 18:01

みだぐなしってか!

 「みだぐなし」「みったくない」なんて言う山形弁があります「みっともない」や「不細工」「かっこ悪い」ことを言います。ただどうも「みったくない」というような表現は山形だけの表現ではないようで東北北海道では使っているようです。
 「ぼくはみんなからみだぐなしって言われるんだ!」本当に見た目が不細工でまるでジャガイモのようなのです。
 実はこれ山形特産果樹の「ラ・フランス」のことなのです。表面は緑色のゴツゴツ、なし独特の茶色のブツブツがあって洋梨だけに「みだぐなし」とはよく言ったものだと感心していますが、11月に入って初旬を過ぎると10月に収穫した「ラ・フランス」を追熟させた商品が並び始めるのです。10月下旬うりはじめのものはエチレンガスで追熟を速めたものでどうしてもラ・フランスの滑らかな舌触り、果汁が滴り落ちるような食感が得られないので残念。やっぱり今から出始める自然に追熟させたものにはかないません。店頭に並ぶラ・フランス今は5L6L サイズだけど10年程前はLや2Lが主流だった。小さいと種の部分の割合が大きく、果肉が少ないのでだんだん大玉傾向に推移しています。みだぐなしも随分大きくなったもんだ。
 収穫は10月20日ごろまでには終わっていますが、これからクリスマスのころまでがラ・フランスの旬なのです。 11/5

 当館の山形本場ラ・フランスは

  • 2019.11.05
  • 16:29

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